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ワールダイジング
音響 · 用語

ワールダイジング

Worldizing
Murnau AI illustration
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スピーカーで実空間に音を再生し、マイクで再録音して自然な残響音響を捉える録音技法。

技術的詳細

典型的なワールドイジング・セットアップでは、20Hz~20kHzの周波数特性を持つフルレンジ・モニターを使用し、録音マイクから3~15メートルの距離に配置します。標準的な構成では、マイク設置場所で測定して85~105dB SPLの音圧レベルで動作します。録音は主にコンデンサーマイク(カーディオイドまたはスーパーカーディオイド)で48kHz/24bitで行われ、部屋の残響時間は0.8~4.5秒の間で変化します。近距離ワールドイジング(1~3m)、中距離ワールドイジング(3~8m)、遠距離ワールドイジング(8~15m)の3つの主なバリエーションがあり、それぞれ異なる部屋のサイズと音響的な色付けの望ましい強度に対応します。

歴史と発展

ベン・バートは1976年に「スター・ウォーズ」のポストプロダクション中にワールドイジングを開発し、ドロイドの声や宇宙船の音に空間的な広がりを持たせました。彼はR2-D2の電子音をモハベ砂漠で再生し、ショットガンマイクで再録音しました。フランシス・フォード・コッポラは「地獄の黙示録」(1979年)のために、様々なジャングルのロケーションでヘリコプターの音をワールドイジングさせました。1990年代以降のデジタルワークステーションにより、オリジナル・トラックとワールドイジングされたトラック間の正確な同期が可能になりました。2010年以降の現代的な実装では、360度空間キャプチャのためのアンビソニック録音技術と、自動レベルマッチングアルゴリズムが使用されています。

映画での実践的応用

「ブレードランナー 2049」では、ヴァンゲリスのシンセサイザー・トラックをブダペストの工業ホールでワールドイジングし、有機的な音響的な色付けを実現しました。クリストファー・ノーランは「ダンケルク」のために、歴史的な真正性を追求し、ダンケルクのオリジナルの海岸でスピットファイアのエンジン音をワールドイジングさせました。ワークフローは、個々のサウンド要素の分離から始まり、適切な空間特性を持つロケーションの選定へと続きます。プロフェッショナルなセッションは、ロケーションごとに4~8時間かかり、要素ごとに6~12テイクが録音されます。ワールドイジングは、人工的なリバーブ・アルゴリズムの無機質な精度を排除しますが、屋外録音では、複雑なロジスティクスと天候への依存性が伴います。

比較と代替手段

コンボリューション・リバーブは部屋のインパルス応答を数学的にサンプリングするのに対し、ワールドイジングはスピーカーの特性を含め、電気音響チェーン全体を通過します。リ・アンプは楽器のアンプに限定されますが、ワールドイジングはさらに環境音や自然なノイズも捉えます。インパルス応答モデリングは線形な部屋の特性のみを再現しますが、ワールドイジングは空気の動きや温度の変動といった非線形な効果も統合します。コンボリューションは95%の再現性で予算重視のプロダクションに適していますが、ワールドイジングは300~500%高いコストで100%のリアリズムを達成し、最高の品質基準を持つプレミアム・プロダクションに使用されます。

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