シリーズまたはプロジェクトの主要脚本家 — トーン、スタイル、ナラティブの方向を決定。制作中の創作上の指導者。
ヘッドライター
1シーズン以上続くシリーズでは、物語の羅針盤を握る人物が必要となる。それがヘッドライターだ。この役割は、単独の脚本家とは根本的に異なる。ヘッドライターは単に1話の脚本を書くだけでなく、シリーズ全体の物語の骨格を構築し、複数シーズンにわたるキャラクターアークを定義し、たとえ新人インターンが書いたエピソードであっても、すべてのエピソードが同じトーンとスタイルの枠内に収まるようにする。
実務的な責任は、撮影が始まるずっと前から始まる。ヘッドライターは最初の企画会議に出席し、シリーズの方向性を決定する。シーズン2でよりダークになるべきか? どの脇役にもっと焦点を当てるべきか? ジャンルがハイブリッドな場合、ドラマからコメディへのリズムの変化はどうなるのか? これらの決定はプロデューサーだけが行うのではなく、ヘッドライターとクリエイティブ・リーダーシップとの対話の中で生まれる。ヘッドライターはエピソードのアウトラインを作成し、最も重要なエピソード(通常はシーズン冒頭と最終回)を自分で書き、他の脚本家には彼らのドラフトに対して詳細なフィードバックを提供する。これは管理業務ではなく、能動的なドラマツルギーの技術である。どんな修正も確立されたトーンを維持しなければならない。そうでなければ、シリーズは崩壊してしまう。
予算、人員、プロダクションデザインも管理するショウランナーとは異なり、ヘッドライターは執筆面に集中する。もちろん、ショウランナーとは緊密に連携する。プロジェクトによってはこれらの役割が一人に統合されている場合もあるが、大規模なシリーズでは別々になっている。重要なのは、ヘッドライターがシリーズのあらゆる側面を頭の中に持っている必要があるということだ。もしエピソード3でキャラクターが、確立されたキャラクター論理に矛盾する発言をした場合、ヘッドライターは撮影開始前にそれを修正しなければならない。これは几帳面さからではなく、視聴者は微妙な矛盾を感じ取るものであり、シリーズが自己矛盾を起こせば崩壊してしまうからだ。
最高のヘッドライターは、物語的な側面が技術的な決定に影響を与える場合、編集やVFXとも緊密に協力する。彼らは、すべてのエピソード、そしてしばしば数年間にわたる制作期間を通して、プロジェクトのクリエイティブな記憶となる。