カラー乳剤層を持つアナログフィルムストック——コダックVision3とフジフィルムEternaが標準。粒状性と感度はストックにより異なる。
今日もアナログで撮影するなら、カラーフィルムと向き合わなければならない。これはノスタルジックな遊びではなく、意図的な職人的な選択である。カラーフィルムは3層構造の原理で機能する。各感光層は、露光中に捉えられた一次色情報(赤、緑、青)に反応する。現像所では、これらの情報が化学的に染料に変換される。その結果、デジタルセンサーが今日まで模倣しようとしている、有機的でわずかに粒子の粗い、電子ノイズとは根本的に異なるキャラクターを持つ色再現が得られる。
現場で一般的に使われる規格はKodak Vision3(50D、200T、500T)とFujifilm Eterna(50、200、800)である。各フィルムは独自のカラートーン勾配と特徴的な粒子構造を持っている。Vision3は暖色系の肌色を帯び、ミッドトーンがやや強調される傾向がある。Eternaは色の彩度においてよりシャープに機能する。数字はISO感度を示す。50Dは明るい屋外光用のデイライト・エマルジョン、200Tはスタジオ用のタングステン・バランス(タングステン光用)エマルジョンである。500番台で撮影する場合、より目立つ粒子を受け入れることになる。これは意図的である場合もあれば、空が曇っていて照明がコスト高な場合に必要となる場合もある。
現場ではその違いにすぐに気づくだろう。カラーフィルムは露出管理に規律を強いる。2段オーバー露光すればハイライトは失われ、カラーフィルムはデジタルRAW撮影よりも許容度が低い。その反面、アナログの色の深さが異なる分布をしているため、編集時にポスタリゼーションの影響を受けにくい色情報を得ることができる。補正は可能だが、元の素材がその自由度を決定する。
ワークフローはカラーグレーディングで終わる。これはスキャン後または現像所でのデジタルまたは写真化学的な色補正である。ここで、フィルム素材の選択が賢明だったかどうかが明らかになる。Vision3でオーバー露光されたネガは、シャドウにまだ情報が残っているため、しばしば救済可能である。アンダー露光は深刻で、ディープな部分のディテールが失われてしまう。アナログで撮影するなら、露出計とライトテーブルがあなたの親友となる。