淬火鋼製ピンと弾簧機構を備えたクイックリリース接続システム。三脚、ドーリー、クレーン間でカメラを再調整なしに正確に転送できる。
技術的詳細
フィッシャーシステムは、精密な嵌合のために±0.05mmの公差を持つ硬化鋼ピンを使用します。3/8インチバージョンは最大25kg、5/8インチバージョンは最大150kgのペイロードをサポートします。標準的なフィッシャーは、赤い安全ボタンで解除されるボールベアリングロック付きのバネ付きピンで構成されています。ヘビーデューティーバージョンは、1/4-20または3/8-16 UNCネジによるネジロックを使用します。ミッチェルフィッシャーは、このシステムを三脚ヘッドのミッチェルマウントと組み合わせますが、ベビーフィッシャーは、軽量機器用に直径1/4インチに縮小されています。
歴史と開発
J.G.フィッシャーは1963年に、迅速なカメラセットアップを可能にするために、ドリー用の最初の標準化されたピンシステムを開発しました。チャップマン・レナードは1971年にこのシステムを採用し、業界標準として確立しました。1985年にパナソニックは、統合された信号線を持つ電子フィッシャーを導入しました。モダン・ヴァリは1992年にフィッシャーシステムに油圧ダンピングを統合しました。現在、Arri、Chapman、Matthews Studio Equipmentなどの主要メーカーはすべて、元の規格に準拠したフィッシャー互換の接続を使用しています。
映画での実践的な使用
フィッシャーは、再調整なしで三脚、ドリー、クレーン間での迅速なカメラ転送を可能にします。映画「グッドフェローズ」(1990年)では、バールハウスがフィッシャーシステムを使用して、ステディカムとドリー走行間のシームレスな移行を実現しました。この技術は、異なる位置間で同一のフレーミングを再現する必要があるマルチカメラセットアップで標準的に使用されています。レンズ上のフィッシャープレートは、画像シフトなしでの迅速な焦点距離変更を可能にします。欠点としては、0.1〜0.2mmの機械的遊びと、不適切な取り付けによる潜在的な振動伝達が挙げられます。
比較と代替案
フィッシャーは、面ではなく点で接続する点でダブテールシステムと異なり、クイックリリースプレートとは、機器への恒久的取り付けという点で異なります。ArriのLWSシステム(Lightweight Support)などの最新の代替品は、より高い剛性を提供しますが、独自のコンポーネントが必要です。REDカメラは標準でDSMCマウントと1/4-20ネジを使用しており、フィッシャーアダプターが必要です。150kgを超える重量には2インチピン付きミッチェルマウントシステムが好まれますが、5kg未満の場合は直接ネジ止めで十分な場合が多いです。