セリフなし、画面上の存在感が最小限の演者。背景と群衆シーンを埋める。台詞があれば役で契約される。
撮影現場で、カフェに座ったり、駅のホールを歩いたり、市場のシーンの背景に立ったりするが、誰もそれに気づかない。それがすべてだ。エキストラは空間を埋め、群衆を作り、セリフを一切話さずにリアリティを醸し出す。実務上、この役は脇役とは根本的に異なる。脇役は物語の中に役割を持つ――返事をしたり、反応したり、物語に貢献したりする――のに対し、エキストラは視覚的な要素である。彼らは世界の構成要素であり、物語の構成要素ではない。
キャスティングの論理は単純だ。エキストラは、演技力ではなく、ルックス、体型、衣装との適合性に基づいて起用される。エキストラにはセリフの抜粋は渡されない。撮影日には、セットランナーや監督から基本的な指示――「左から右へ歩いて」「ここに座って食べて」――を受け、彫像のように配置される。後で編集で映るかどうかが決まる。カメラが予定とは異なるアングルで設置されたため、エキストラがまったく映らないこともよくある。
セリフが関わってくると、境界線は重要になる。たった一言――「コーヒーを一杯、お願いします」――で、エキストラはセリフのある役者になる。そうなると、別の契約、別のギャラ、地域によっては組合への登録が必要になる。これは些細なことではない。大規模なプロダクションでは、話す人間の数が厳密に数えられる。エキストラはコスト効率よく空間を埋めるが、セリフのある役はコストがかかり、リハーサルが必要だ。
実務上、これは、監督がメインキャラクター同士のダイナーでの会話でウェイトレスにも何かを言わせると決めた場合、その役柄のステータスが変わることを意味する。これには事前の計画が必要だ――撮影日に話す人間が必要だと気づいた場合、脇役を再キャスティングしなければならない。最高の群衆は目立たない。エキストラが配置された最高のメインシーンは、邪魔にならずに動きがある。視線はフォーカスに従う――そしてエキストラが正しく仕事をしているなら、視線は主人公に留まる。
最新情報
デジタル化はエキストラのキャスティングにも及んでいる。現代のプロダクションでは、撮影開始前に適切なキャストを見つけるために、セリフのない役柄に対してセルフテープの提出がますます求められている。この進化は、背景役者の選考をプロフェッショナル化し、より的を絞ったキャスティングを可能にしている。