米国製レンズ改造企業。写真用レンズをシネマ規格に改装。PLマウント、0.8ギア、LDSシステム装備。
技術的詳細
Duclosの改造には、標準化されたフォーカスおよびアイリスギア(モジュール0.8)の取り付け、精密なフォーカス移動のための300°フォーカス・スローのキャリブレーション、Lens Data Systems(LDS)用の電子接点の統合が含まれます。典型的な改造は、Canon EF、Nikon F、Sony Eマウントレンズを対象とし、PLマウントまたはその他のシネマ規格に変換されます。同社はまた、「DZOFilm Vespid Prime」シリーズ(25mm、35mm、50mm、75mm、100mm、125mm)のような独自のレンズシリーズも製造しており、T2.1の明るさと77mmの均一なフロント径を備えています。
Duclosはさらに、焦点距離、絞り、フォーカス位置などのメタデータを互換性のあるカメラにリアルタイムで送信する「Lens Data System 2」(LDS-2)を開発しました。改造はクリーンルーム条件下で行われ、48項目の品質管理を経て実施されます。
歴史と開発
Matthew Duclosは、手頃な価格のシネマレンズの入手可能性に不満を感じたカメラアシスタントとしての経験から、2001年にカリフォルニア州チャッツワースで同社を設立しました。2005年、Duclosは初の標準化されたCanon EFからPLへのコンバージョンを導入し、これは同等のオリジナルシネマレンズよりも大幅に安価でした。
2012年にはREDカメラ向けの初のLDSシステムを開発し、2018年にはDZOFilmとの提携により独自のシネマレンズ開発を進めました。現在、Duclosは年間2,000本以上のレンズを処理し、Netflix、Amazon Prime、HBOのプロダクションに供給しています。
実写での使用
Duclosで改造されたレンズは、フルプライスのシネマルックを必要としない予算重視のプロダクションで使用されています。Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス」(シーズン1)では改造されたCanon Lレンズが使用され、「ウォーキング・デッド」では軽量化のためSteadicam撮影にDuclosでコンバートされたNikonレンズが採用されました。
ワークフローには通常、希望する光学特性を持つ写真レンズの選択、それに続くDuclosによる改造、既存のシネマセットアップへの統合が含まれます。納期は4〜6週間で、コストはレンズあたり1,500〜3,500米ドルです。
比較と代替案
Duclosは、リハウジング市場においてGL Optics、P+S Technik、TLS(True Lens Services)と競合しています。GL Opticsは高品質なZeissコンバージョンを専門としていますが、Duclosは手頃なCanon/Nikonの改造に焦点を当てています。
代替アプローチとしては、Wooden CameraやHot Rod Camerasのようなアダプターシステムがありますが、これらは機械的な改善を提供しません。最高の要求には、ARRI、Zeiss、Cookeといったオリジナルのシネマレンズが第一選択肢となりますが、コストはそれらの5〜10倍になります。