Angenieux 28-340:12:1ズーム比(28-340mm)、23枚のレンズ要素、PLマウント搭載の業務用ズームレンズ。ドキュメンタリーとランアンドガン制作対応。
技術詳細
光学系は18群23枚のレンズで構成され、うち4枚は蛍石ガラス製です。最短撮影距離はズーム全域で1.2mです。フォーカスリングは300°、ズームリングは180°の回転角を持つ3つの精密なフォーカスリングを備えています。内部フォーカスにより、ピント合わせ時の長さの変化を防ぎます。イメージサークルは31.4mmで、PLマウントを採用しています。
歴史と開発
アンジェニューは、2008年に成功したOptimoシリーズの発展形として28-340を発表しました。ピエール・アンジェニューは1935年にフランスの会社を設立しましたが、ハリウッドのスタンダードとしての伝説的な25-250mmズームレンズで名を馳せたのは1960年代に入ってからです。28-340は、デジタル化の進展とデジタルセンサーの広いダイナミックレンジを最大限に活用するという要求に応える形で生まれました。2015年には4K制作向けに改良されたバージョンがリリースされました。
実写での使用
28-340は、レンズ交換を最小限に抑えることができる極端なズーム範囲のため、ドキュメンタリーやラン&ガンプロダクションに特に適しています。撮影監督は、広角から望遠まで一貫した画質を評価しており、シームレスなズーム操作を可能にしています。自然映画では、340mmの焦点距離により、遠距離からの目立たない動物撮影が可能です。ただし、高いズーム比のため、望遠設定でのわずかな動きも非常に目立つため、しっかりした三脚ヘッドが必要です。内部フォーカスは、動く前玉による埃の吸い込みを防ぎます。
比較と代替案
Angenieux 24-290と比較して、28-340は望遠域が拡張されていますが、広角側はわずかに狭くなっています。CanonのCN20x50は同様のズーム比を達成していますが、望遠域(50-1000mm)に特化しています。Zeiss LWZ.3 21-100は、より実用的な範囲をより明るくカバーしていますが、Angenieuxの望遠域には及びません。厳密なスタジオ環境では、Angenieux Master Primeシリーズの単焦点レンズがより高い光学品質を提供しますが、頻繁なレンズ交換が必要です。28-340は、最小限の機材で最大の柔軟性を必要とするプロダクションにおいて、依然として比類のない選択肢です。