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ZPS

Murnau AI illustration
zero print dcp zero master medium digital cinema package dcp negative cost first copy

セットの空間原点 — カメラ、タレント、小道具の全位置がこのゼロを基準。複数撮影日の整合性を確保。

すべてのセットには、信頼できるアンカーポイントが必要です。それがゼロ・ポイント・セット(ZPS)です。このポイントはプロダクションの開始時に設定され、それ以降のすべての位置の空間的リファレンスとなります。カメラ、俳優、家具、小道具など、すべてがこのゼロ・ポイントを基準に記録されます。これは管理上のことのように聞こえますが、オペレーション上は非常に重要です。3日目にロケ地に戻り、カメラが1週間前の正確な位置になければならない場合、「窓の左側あたり」ではなく、ZPSを基準にします。

実際には、ゼロ・ポイントを床にガファーテープでマークしたり、スタジオの床にチョークで印をつけたりします。すぐにわかるほど目立ち、かつ後で映像に映り込んでも邪魔にならない程度に控えめな印です。そこから、スチール定規やレーザー測定器で関連するすべての距離を測定します。座標はプロダクション・ログブックに記録され、写真に撮られます。これにより、後でリシュートや、シーンが時系列順に撮影されない場合(マルチカメラ撮影や、撮影スケジュールの断片化が進んでいる場合に頻繁に見られる現象)の時間を節約できます。

しかし、ZPSが最も重要になるのは、VFXやカラーグレーディングとの連携においてです。ポストプロダクションが正確な空間データ(カメラ位置、視野角、オブジェクト位置など、すべて同じゼロ・ポイントを基準にしたもの)を持っていれば、デジタル要素をより正確に合成できます。グレーディング・トラッキングやマッチムーブはより精密に機能します。ステディカム、クレーン、ドローンでの作業にとっても、明確に定義されたリファレンスは非常に価値があります。オペレーターはカメラが動いていることだけでなく、ZPSに対するその位置がどのように変化しているかを正確に把握できます。

実用的なヒント:フォーカス・プーラーのビジュアル・アンカーとしてもZPSを利用しましょう。カメラのゼロ・ポイントと俳優のZPSまでの距離がわかっていれば、動きのあるシーンや素早い切り替えでのフォーカス測定が格段に信頼性が高まります。一部の撮影監督は、ZPSをセット内の機能的なだけでなく、ドラマツルギー的にも意味のある場所に意図的に配置します。例えば、複数のシーンで重要になる中心人物やキーとなる小道具の位置などです。

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