Tokina Vista One シリーズ:T1.5 絞り、95mm前玉径、標準化されたフォーカスギアを備えたフルフレームシネマレンズ。Zeiss/Cooke の代替となる低価格オプション(独立系製作向け)。
技術仕様
Vista Oneレンズはすべて、同一の95mmフロント径と、フォーカスおよび絞り用の同一のギア位置を備えています。光学設計は、焦点距離に応じて11~13枚のレンズエレメントで構成され、特殊なED(超低分散)ガラスが色収差を最小限に抑えます。最短撮影距離は30cm(18mm)から45cm(50mm)です。PL、EF、Eマウントのバリエーションがあり、業界標準の正確な0.8mmギアを備えています。アルマイト処理されたアルミニウム製ハウジングは、1.4kg(50mm)から1.8kg(18mm)の重量です。
歴史と開発
トキナーは、手頃な価格のフルサイズシネレンズへの需要の高まりに応えるため、2021年にVista Oneシリーズを発売しました。1950年に東京光学として設立された同社は、それ以前は主にスチル写真用レンズを製造していました。Vista Oneは、トキナーがプロフェッショナルシネマ市場に本格的に参入した最初の製品でした。2022年には、当初の4つの焦点距離に85mmバージョンが追加されました。開発は、競争力のある価格を実現するために、中国の製造パートナーとの協力で行われました。
映画での実用例
Vista Oneレンズは、プロフェッショナルな画質で予算効率が求められるインディペンデント制作やストリーミングコンテンツで使用されています。統一されたT1.5の値により、露出調整なしでシームレスな焦点距離の切り替えが可能です。典型的なワークフローには、Sony FX9、RED Komodo、Blackmagic URSA Mini Proでのドキュメンタリー、広告制作、低予算長編映画などが含まれます。レンズは、適度なコントラストと柔らかなボケ味を持つ、特徴的なウォームなルックを提供します。端の照明の極端な場合や、ZeissやCookeレンズと比較した場合の機械的な堅牢性には弱点が見られます。
比較と代替品
Vista Oneは、中価格帯でSigma CineレンズやDZOFilm Vespid Primeセットと直接競合します。Rokinon Xeenレンズと比較すると、光学品質は優れていますが、Zeiss CP.3やCooke S4/iのレベルには遠く及びません。Canon CN-E Primeは、製造品質でVista Oneを上回りますが、価格は2倍です。フルサイズカバレッジが必要でありながらレンズ予算が限られている制作にとって、Vista Oneセットは実用的なソリューションとなります。