デュアル ISO (800/3200)、16.5 ストップの動的範囲、最大 96 fps を備えた 5K Super35 シネマ センサー。低照度ドキュメンタリーと VFX 制作に最適です。
歴史と開発
REDは2018年のNABで、Dragonシリーズの後継機として、また8K Heliumのより安価な代替機としてGeminiを発表しました。2018年末に発売され、新しいデュアルISOアーキテクチャによる低照度性能の向上が焦点となりました。2019年にはGeminiはIPP2へのファームウェアアップデートを受け、色再現性とノイズ特性がさらに向上しました。2021年にKomodoシリーズの登場により生産は終了しました。
映画での実用例
Geminiは、「マンダロリアン」(2019年)のような作品で、特別な低照度シーケンスに使用され、LEDボリュームセットアップにおいてそのデュアルISO機能が利点となりました。典型的なワークフローは、CFast 2.0カードへのREDCCODE RAWでの記録、その後REDのREDCine-X Proソフトウェアでの変換を含みます。このカメラは、重量対品質比が重要なドキュメンタリーやインディペンデント作品に特に適しています。20分を超える長時間のテイクでの極端な発熱に弱点が見られます。
比較と代替機
より高価なRED Heliumと比較して、Geminiは8Kではなく5Kですが、大幅に優れた低照度性能を備えています。ARRI Alexa Miniは似たような価格帯で競合しますが、解像度は3.2Kにとどまり、色科学は優れています。現代的な代替機としては、よりコンパクトなデザインと効率の向上を備えたRED Komodo 6K(2020年)が位置づけられています。Geminiは、RAW記録によるポストプロダクションの柔軟性を必要とし、4K納品を目指すプロダクションに適しています。
技術仕様
センサーと解像度
| パラメータ | 値 |
|---|---|
| センサタイプ | デュアル感度CMOS (Super35) |
| 解像度 | 5,120 x 2,700ピクセル (5Kフルフォーマット) |
| センサーサイズ | 15.4メガピクセル |
| センサー寸法 | 30.72 x 18.00 mm |
| ピクセルサイズ | 3.0 µm |
| フォーマット | Super35 (30.72 x 18mm) |
ダイナミックレンジとISO
ダイナミックレンジ: 16.5+ストップ
デュアルネイティブISO: 800 / 3,200 ASA
ノイズ特性: 両方のモードで同一のノイズプロファイル
拡張ISO範囲: 50 – 16,000+ ASA (ゲイン使用)
記録フォーマットとフレームレート
| 解像度 | 最大フレームレート | フォーマット/アスペクト |
|---|---|---|
| 5K フルフォーマット (5,120 x 2,700) | 96 fps | 17:9 |
| 5K 1.7:1 (5,120 x 3,000) | 75 fps | 1.7:1 |
| 5K 2.4:1 (5,120 x 2,160) | 120 fps | 2.4:1 シネスコープ |
| 4K フルフォーマット (4,096 x 2,160) | 120 fps | 17:9 DCI |
| 4K 2.4:1 (4,096 x 1,716) | 150 fps | 2.4:1 |
| 3K フルフォーマット (3,072 x 1,620) | 150 fps | 17:9 |
| 3K 2.4:1 (3,072 x 1,280) | 200 fps | 2.4:1 |
| 2K フルフォーマット (2,048 x 1,080) | 240 fps | HD |
| 2K 2.4:1 (2,048 x 856) | 300 fps | 2.4:1 ハイスピード |
REDCODE RAW圧縮
利用可能な圧縮レベル: 2:1, 3:1, 5:1, 8:1, 12:1, 16:1, 22:1
ストレージ容量 (5K 24fps):
- 2:1: 約1.5 TB/時
- 5:1: 約600 GB/時
- 8:1: 約375 GB/時
- 12:1: 約250 GB/時
- 16:1: 約190 GB/時
代替コーデック:
- ProRes 4444XQ, ProRes 4444, ProRes 422 HQ, 422, 422 LT
- DNxHR HQX, HQ, SQ, LB
記録メディア: CFast 2.0, RED MINI-MAG, 外部SSD可能
レンズとマウントオプション
レンズマウント: Canon EFマウント (ネイティブ) または PLマウント (アダプター経由)
レンズサポート: 球面およびアナモルフィック (2xアナモルフィック可能)
モーターオプション: 対応レンズでの絞り/フォーカス/ズームのEFモーター駆動
クロップモード: フル5K可能、高フレームレートのためのウィンドウ処理リードアウト
ボディと物理的特性
カメラブレイン重量: 約1.5 kg (レンズ/バッテリー除く)
総重量 (レンズ/バッテリー込み): 約3.5-4.5 kg (構成による)
寸法 (ブレイン): 約160 x 120 x 120 mm (カメラ固有)
素材: マグネシウム合金、カーボンファイバーオプション
ボディバリエーション: DSMC2ブレイン, RANGERボディ, モジュラーシステム
ローリングシャッターとタイミング
ローリングシャッター: 15.5 ms @ 24 fps (フルウィンドウ)
シャッターアングル: 360°電子調整可能
フレームレート安定性: 最適化されたリードアウトアーキテクチャによる高レートでの精度
タイムコード: 堅牢、BNC入出力、Genlockサポート
電源とバッテリー
バッテリーマウント: Gold MountまたはV-Mount (カメラ固有)
消費電力: 45-70ワット 連続動作
外部電源: 12-24V DC 4ピンXLR
バックアップバッテリー: タイムコード/メタデータ用内部コンデンサ
モニタリングと出力
ビデオ出力: 3G-SDI (モニタリング), HDMI オプション
タイムコード接続: BNC入出力, Genlock (トライレベルシンク)
モニタリングフォーマット: H.264プロキシ同時記録可能
メタデータ記録: ISO/絞り/フレームレートの自動ロギング
カラーサイエンスとポストワークフロー
カラーパイプライン: REDCine-X Proソフトウェア (R3Dネイティブ)
IPP2カラーサイエンス: 拡張された色再現性とノイズリダクション
カラースペース: REDWideGamutRGB, REDLog3G10 (12ビット浮動小数点エンコーディング)
LUTエクスポート: グレーディングシステム用3D LUT (ACES互換)
カラー温度: 自動検出、手動調整可能
変換オプション: ProRes, DNxHR, または外部フォーマットへ