ペンタコン Pentacon (1963–1966) 東ドイツ製一眼レフカメラ。TTL測光、M42マウント、機械式シャッター 1s–1/1000s。生産台数 8,000 台。
技術仕様
機械式フォーカルプレーンシャッターは、1秒から1/1000秒、およびバルブ露光に対応しています。内蔵露出計はCdS光電池と針式検流計を使用し、ミラーシステムを介してファインダー内に表示されます。カメラのサイズは145×95×50mm、重量はレンズなしで680グラムです。M42マウントにより、カール・ツァイス・イエナのレンズ群、特にテッサー2.8/50mmやパンカラー1.8/50mmの使用が可能でした。フィルム送りは、135°の回転角を持つクイックローディングレバーで行われます。
歴史と開発
ペンタコンは、ニコンやキヤノンといった西側のSLRメーカーとの競争に打ち勝つため、1963年にプラクチカシリーズの後継機としてこのカメラを開発しました。しかし、露出計の技術的問題とシャッターの品質変動により、1966年には生産が終了しました。総生産台数は約8,000台で、現在では希少なコレクターズアイテムとなっています。
映画での実用例
DEFAのドキュメンタリー映画製作者たちは、ペンタコン135をスチル写真やロケーションスカウトに使用しました。そのコンパクトな設計と、フレクトゴン2.8/35mmのような広角レンズの利用可能性は、被写体探索に理想的な条件を提供しました。正確なマットスクリーンによるピント合わせは、映画制作の準備段階における建築や風景の撮影に特に適していました。
比較と代替案
同時期のプラクチカ・ノヴァと比較して、ペンタコン135は内蔵露出計とより堅牢なボディが特徴でした。ペンタックス・スポットマチック(1964年)は、より高い製造品質で同等の機能を提供しましたが、プラクティシリーズはTTL測光なしのより安価な代替品として引き続き生産されました。現在、フォーカスピーキングを備えたデジタルフルサイズカメラが、プロフェッショナルな被写体探索におけるペンタコン135の機能を代替しています。