アイルランドの専門三脚雲台メーカー。精密で滑らかなパン・チルト動作で知られている。
技術詳細
OConnor アルティメットヘッドは、-40℃から+60℃までの温度に耐えるシリコンオイルを使用した独自のフルードダンピングシステムを採用しています。フラッグシップモデルの2575Dは、自重8.9kgで最大82kgの耐荷重を持ち、パン方向に16段階、ティルト方向に12段階のダンピング調整が可能です。カウンターバランスは+6から-6まで連続したスプリングバランスで調整されます。カウンターバランスとドラッグは撮影中に再調整可能です。ヘッドには、照明付きバブル水準器とミッチェル規格のクイックリリースプレートが使用されています。
歴史と開発
チャドウェル・O'コナーは1949年にロサンゼルスでO'Connor Engineering Labsを設立し、連続的なダンピング調整が可能な初のフルードヘッドを開発しました。1953年、O'Connor 50はシリコンオイルダンピングによりハリウッド作品に革命をもたらしました。1970年代には伝説的なCシリーズとDシリーズが登場しました。2009年にVitec Groupがブランドを買収し、2019年には人間工学と耐荷重が向上したアルティメットシリーズが登場しました。
映画での実用例
「グッドフェローズ」(1990年)では、O'Connorヘッドがコパカバーナでの有名なステディカムのような移動撮影を可能にしました。クリストファー・ノーラン監督は「ダンケルク」の手持ちカメラシーケンスにO'Connor 2575Dシステムを採用しています。正確なダンピングは、速いパンニング時の急激な動きを防ぎ、カウンターバランスは重い望遠レンズを完璧にバランスさせます。ドキュメンタリー映画制作者は、工具なしで様々なカメラ重量間を迅速に切り替えられることを高く評価しています。
比較と代替案
OConnorは主にSachtler、Vinten、Cartoniと競合しています。Sachtlerヘッドは軽量な場合が多いですが、OConnorシステムはより高い耐荷重と精密な微調整を提供します。Vintenは放送用途で強みを発揮しますが、OConnorは映画分野を支配しています。DJI Roninのような最新の代替品は、軽量なセットアップではフルードヘッドに取って代わりますが、Alexa 65やRed Monstroパッケージを使用したヘビーデューティープロダクションにおける従来のOConnorシステムの精度と耐荷重には及びません。