未訓練の非専門家、真正性や群衆役に配役——生の自然さをもたらすが集約的な指導が必要。ユニオン俳優より経済的。
素人俳優
本物の街頭シーンを撮影したいが、エキストラが演じているのではなく、本物の生活のように見せたいとする。そこで素人俳優の出番だ。彼らは演技学校で訓練を受けたわけではなく、実生活の人物、例えば隣人、ウェイトレス、学生などだ。彼らが持ち込むリアリティは、演技では再現できないものであり、それが彼らを価値ある存在にしている。
実用的な面では、素人俳優は安価だ。SAG(映画俳優組合)の賃金ではなく、実費を支払うだけで済む。しかし、重要なのは、セットでの監督の仕事が増えることだ。訓練を受けた俳優は自分の立ち位置を理解し、カメラの動きを把握し、感情を呼び起こすことができる。素人はあなたの指示を必要とする。つまり、テイク数が増え、明確な指示が必要となり、しばしばあなた自身が視覚的なデモンストレーションを行うことになる。編集段階では、使える演技を引き出すために、より多くの素材が必要になることに気づくだろう。完璧なテイクを一つ取るのではなく、長いテイクの連続が必要になる。
どのような場面で最も効果的か?もちろん、群衆シーン、駅のシーン、街の喧騒などだ。ここでは、生のエネルギーが非常に価値がある。しかし、セリフのあるシーンでも、役柄がシンプルで、その人物が自然なアクセントや癖をそのまま出すことができるのであれば、効果的だ。カソヴィッツ監督の『憎しみ』や、初期のカルダシェフ監督の作品のように、素人俳優だけで映画全体を撮る監督もいる。彼らにとっては、技術的な確実性よりも、生の質感が重要だ。
注意点:素人俳優はカメラの前で緊張することがある。中には硬くなる人もいれば、やりすぎる人もいる。安心できる環境を作り、繰り返しを普通のこととして受け止め、リラックスした雰囲気で接することが重要だ。セリフの場合、プロンプターを使うことがよく役立つ。スタントや複雑な動きのシーンでは、忍耐力と明確なマーキングが必要になる。
撮影中:素人俳優がセットにいるときは、ハンドヘルドカメラと自然光を使用すると良い。これによりプレッシャーが軽減される。編集でのテンポの良いリズムも、小さな不安をカモフラージュしてくれる。そして、「プロではない」という言葉は、予算、時間、そしてリアリティの間の妥協点であることを忘れないでほしい。これを賢く利用すれば、どんなに優れた訓練でも買うことのできない信頼性を得ることができるのだ。