魅力的な誘惑者のアーキタイプ — カリスマと感情的操作で支配する男性キャラクター。ドラマとメロドラマの古典的な役柄。
ロタリア(Lothario)は、たとえ名前で呼ばれなくとも、常に制作会議の席に座っている。純粋なカリスマ性と感情的知性、あるいはその悪用によって、他のキャラクターを意のままに操る男性的なキャラクターだ。現場においては、アクションや暴力ではなく、存在感と心理的操作によって支配力を発揮する役柄を意味する。
演出においては、このアーキタイプを悪役として描く必要はない。これはよくある間違いだ。典型的なロタリアは、真の感情的知性を備えている――相手を読み、適応し、適切なタイミングで適切なことを言う。それが彼を危険にしているのだ、残虐さではない。カメラは、その繊細な力を捉えなければならない。支配を示す短い視線、あるいは相手に語らせるための長い沈黙。ロタリアが話すときは、全ての言葉に重みがあるべきだ――無駄な言葉や神経質さは排除する。
ドラマツルギー的には、このキャラクターは他のキャラクターの触媒として機能する。愛や軽蔑を引き起こすことはあっても、無関心を抱かせることは稀だ。19世紀から20世紀のメロドラマでは、ロタリアはしばしば道徳的に誠実な夫の対極――誘惑そのもの――であった。現代のドラマでも同様に効果的に機能する。秘書を誘惑する経営幹部、指導を装って操作を行うとされるメンター。心理は変わらない、変わるのは舞台設定だけだ。
キャスティングにおいては、表面的な魅力よりも繊細な存在感を重視すること。最高のロタリアは、長く見ていると退屈する――しかし、獲物とのシーンでは磁力的なエネルギーを発揮する。編集においては、観客がどのように操られているかに気づくほど、その操作の瞬間を長く保つこと。速いカットは、この効果を破壊する。ロタリアの力は、アクションではなく、テンポの抑制から生まれるのだ。