観客はキャラクターに感情移入し、その成功または失敗を願う—物語の緊張を生み出す。なぜヒーローの勝利に息を呑むのかを説明する。
観客の性向理論 (Zuschauer-Dispositionstheorie)
編集室で、このシーンは感情的にうまくいっていないと突然気づくことがあります。主人公は正しいことをしているのに、観客は感情移入できません。問題は、観客のキャラクターに対する「性向」(Disposition)、つまり内面的な姿勢が正しく構築されていないことにある場合が多いのです。観客の性向理論は、まさにこのメカニズムを説明します。観客が無意識のうちにキャラクターを評価し、感情的に結びつき、そのキャラクターに起こることを希望したり恐れたりする様子を描写しています。
その仕組みは、考えているよりも単純です。キャラクターが道徳的に行動し、ルールに従い、好感が持て、あるいは大きな困難と戦うとき、観客はそのキャラクターに対して肯定的な性向を抱きます。敵役が意地悪く、利己的で、不公平な行動をとるとき、観客はその敵役に対して否定的な性向を抱きます。これは知的な分析ではなく、視聴中に無意識のうちに起こることです。撮影現場ではすぐにわかります。共感を呼ぶちょっとした仕草、視線、行動が、シーン全体の感情的な重みを増します。逆に、動機が不明瞭なキャラクターや、恣意的に行動するキャラクターは、観客を冷めさせます。
実際には、エディターや監督はこの効果を意識的に利用しています。シーンの順序は、キャラクターをどのように評価するかに影響します。弱さを見せてから強さを見せると、キャラクターへの結びつきが強まります。編集順序では、肯定的な性向を持つキャラクターが危険にさらされる様子を意図的に見せることで、サスペンスを高めることができます。観客は、そのキャラクターが生き残るか、勝利することを「望む」のです。なぜなら、事前に性向が構築されているからです。これはまた、深みと動機が認められる敵役が、平坦な悪役よりも多層的に見える理由でもあります。
この理論は、観客が時として「物語に逆らう」理由も説明します。主人公が非道徳的な行動をとっても、物語がそれを扱わなければ、そのキャラクターへの性向は低下し、それに伴って感情的な投資も低下します。編集における典型的な間違いは、そのような瞬間を速すぎたり、キャラクター自身がその結果を認識していることを十分に明確にしなかったりすることです。最も素晴らしいどんでん返しが機能するのは、構築された性向を再定義するからです。私たちは誰かを信じていたのに、突然彼らを違った目で見るのです。