被写体の後ろの画像領域——第三深度面。空間的奥行きと色彩対比を定義する。
背景(空間的平面)は、単に画面の後ろで起こっていることではありません。それは奥行き効果、視覚的な重み、そして感情的な表現を決定する、能動的なデザイン上の決定です。セットでは、前景、被写体(俳優、オブジェクト)、背景という3つの空間的レベルで作業します。3番目のレベルに何を入れるか、あるいは入れないかが、観客がシーンをどのように読み取るかを決定します。
実践的には、シャープで詳細な後ろの壁は、特に色、動き、またはグラフィックな形がそこで活動的になる場合、注意をそらします。そのため、多くの撮影監督は、被写体を周囲から切り離すために、背景にぼかしを使用します。これは単なる技術的な被写界深度の制御ではなく、構図です。開放絞り(f/2.0–f/4.0)で撮影すると、背景はボケとなり、色合いが抽象的な面の背景にぼやけます。これは親密さ、孤立、時には緊張感を生み出します。逆に、シャープな背景(絞り値が小さく、被写界深度が大きい)は、被写体をその空間に統合します。これは、オープニングショットや、環境自体が物語を伝える場合に重要です。
背景の色使いは、潜在意識に働きかけます。暗い背景は明るい顔を際立たせます。カラフルな背景は、シーンを感情的に盛り上げたり、混沌とさせたりする可能性があります。自然(ロケーション撮影)では、コントロールは少なくなります。その場合、絞り、焦点距離、カメラの位置を操作して背景を制御する必要があります。スタジオでは、背景を構築したり、塗りつぶしたりできます。シクロラマ、単色の壁、クロマキーグリーンはすべて、注意を集中させるためのツールです。動く背景(通り過ぎる車、他の俳優、光と影の遊び)は危険です。それらは、その注意散漫が意図的でない限り(コントラスト、緊張感、多声的な語り)、観客の目を被写体からそらす可能性があります。
よくある間違いは、背景を画像の構成要素としてではなく、装飾として考えることです。実際、それは照明と同じくらい重要です。それは空間、奥行き、そして信憑性を定義します。そのため、撮影前に被写体だけでなく、俳優の後ろで何が起こっているのか、そして何よりも、そこで起こるべきなのか、それとも起こらないべきなのかを明確にイメージします。