Angenieux 24-290 ズームレンズ、T2.8固定絞り、19枚玉光学系、光学式手ぶれ補正搭載、シネマカメラ対応。
技術詳細
このレンズは、14群19枚構成で、非球面レンズを使用して収差を最小限に抑えています。前面径は136mmで、フィルターネジはM127x1です。クローズフォーカス距離はズーム全域で1.5mです。このレンズは、0.8ピッチの標準的なギアを備えたフォローフォーカスシステムに対応しており、PLマウントとLPLマウントのバリエーションがあります。光学式手ブレ補正(Optimo Style)は、最大2.5段分の振動を低減します。
歴史と開発
アンジェニューは、実績のあるOptimoシリーズの発展形として、2018年に24-290を発表しました。4年間の開発期間を経て、光学品質を妥協することなく、極端なズーム範囲を実現することを目指しました。2020年には、ラージフォーマットセンサー向けのLPLマウントバージョンが登場しました。このレンズは、放送用およびシネマ用レンズ製造におけるアンジェニューの100年の経験に基づいています。
実写での使用例
撮影チームは、レンズ交換が不可能または非現実的なドキュメンタリーやイベント撮影において、24-290を高く評価しています。「1917」(2019年)では、その極端なズーム範囲により、長回しのシーケンス内で、広角からクローズアップへのシームレスな移行が可能になりました。野生動物ドキュメンタリーでは、広角と極端な望遠の組み合わせが、邪魔することなく動物の撮影に利用されています。一定のT2.8値は、ズーム操作中の露出管理を大幅に簡素化します。
比較と代替案
キヤノンのCN20x50のような競合するズームレンズは、より高いズーム倍率を達成しますが、広角域をカバーしていません。富士フイルムの18-85は、標準的なプロダクションでより実用的なズーム範囲を提供し、重量も大幅に軽量(2.9kg)です。最高の画質を求めるなら、アンジェニューOptimo Primeシリーズのような単焦点レンズが優れていますが、頻繁なレンズ交換が必要です。24-290は、要求の厳しい単一レンズでのプロダクションにおいて、柔軟性と光学性能の間の妥協点として位置づけられています。