ARRI LED パネル、200W出力、2800~10,000K の連続可変色温度と DMX 制御で、小規模セットのソフトフィルライティング用。
技術詳細
S30のサイズは360 x 360 x 111 mm、重量は6.3 kgで、最大消費電力は220ワットです。色温度は2800Kから10,000Kまで無段階に調整可能で、CRIは95以上、TLCIは96以上です。プラス/マイナスグリーンコントロールは-100から+100まで、HSIカラーミキシング(色相、彩度、強度)も可能です。制御はDMX、RDM、Art-Net、sACN、またはSkyPanelアプリ経由のWLANで行えます。受動冷却として、温度制御ファンが搭載されており、低輝度時には停止します。
歴史と開発
ARRIは2015年にNABでSkyPanelシリーズを発表し、S30はS60とS120の中間のサイズとして位置づけられました。開発はARRIのLシリーズでの経験に基づいており、面光源、カラーミキシング、デジタル制御の統合を目指しました。2017年には拡張されたエフェクトモードを備えたファームウェアアップデートがリリースされ、2019年にはARRIのWeb Remote Platformへの統合が行われました。
映画での実践的な使用
S30は主に、小〜中規模のセットでのソフトなフィルライトまたはバックライトとして使用されます。「ブレードランナー 2049」(2017年)では、ロジャー・ディーキンスが屋内シーンでの微妙なカラーモジュレーションにSkyPanelを使用しました。コンパクトな設計は狭い場所での使用を可能にし、カラーコントロール機能によりジェルフィルターが不要になります。フリッカーフリー技術は、10,000fpsまでのすべてのフレームレートで機能します。欠点としては、日中の屋外撮影には光量が限定的であること、タングステン代替品と比較して初期費用が高いことが挙げられます。
比較と代替案
より大型のS60と比較して、S30は携帯性が高く、光量は約半分です。Litepanels Gemini 1x1やCreamsource Vortex4などの競合製品も同様のLED技術を使用していますが、色の精度や制御オプションが異なります。従来の2Kフレネルスポットライトはより多くの光量を生み出しますが、ディマーとカラーフィルターが必要です。S30はスタジオや小規模プロダクションに適していますが、大規模プロダクションでは通常S60またはS120が使用されます。