Sennheiser ショットガンマイク、170mm、スーパーカーディオイド指向性、IP54防保護。ハンドヘルドカメラと狭い撮影現場向けのコンパクトな選択肢。
技術仕様
周波数特性は30Hzから20kHzまでリニア特性を有します。このマイクはスーパーカーディオイド指向性を持ち、1kHzにおいて90°で20dB、180°で25dBの減衰量を発揮します。最大音圧レベルは130dB SPL(THD 1%)、自己ノイズは15dB(A)です。ファンタム電源は48Vで、消費電流は2mAです。耐候性のある筐体はIP54認証を取得しており、-40°Cから+70°Cの温度範囲で動作します。
歴史と開発
ゼンハイザーは、2010年にMKE 8060を、より長いショットガンマイクのコンパクトな代替品として発表しました。これは、カメラワークがタイトな状況でも目立たず、かつ大型モデルと同等の指向性を提供する指向性マイクを開発する必要性から生まれました。開発は、ゼンハイザーのMKHシリーズにおける長年の経験に基づいています。2015年からは、ビデオ撮影時の視認性を低減するために、黒いバージョンも提供されています。
映画での実用例
MKE 8060は、ハンドヘルドカメラやステディカム撮影に特に適しており、長いショットガンマイクが画角に入り込むのを避けたい場合に有効です。ドキュメンタリー映画制作者は、その機動性と風に対する耐性の低さを評価しています。「キャプテン・ファンタスティック」(2016年)では、森のシーンでこのマイクが使用され、そのコンパクトな設計が決定的な要因となりました。このマイクは、中距離(1〜3メートル)での対話でその強みを発揮しますが、より遠距離では限界が見られます。低域周波数では指向性が低下するため、低音域の環境ノイズが多い場合に問題となる可能性があります。
比較と代替案
より長いゼンハイザーMKH 416(280mm)と比較して、MKE 8060は指向性は劣りますが、狭い撮影状況での柔軟性は向上します。Røde NTG3(255mm)はより強力な指向性を提供しますが、かなり長く重くなります。屋内撮影では、Audio-Technica AT4053bが、同様の長さでより広い収音特性を持つハイパーカーディオイドカプセルマイクとして競合します。現代の代替案としては、Deity V-Mic D3 ProやRøde VideoMic NTGがありますが、これらは主にコンテンツクリエイター向けに設計されています。