パナビジョン・パナスピード(Panavision PanaSpeed)は、大判フォーマット対応の高速シネプライムレンズで、レンタル専用の業務用撮影機材。
定義
パナビジョン・パナスピードレンズは、ラージフォーマットカメラ用の特殊なシネマプライムレンズ(シネマ固定焦点距離レンズ)シリーズであり、その非常に高い口径(明るさ)が特徴です。これらのレンズはパナビジョンのレンタルシステムを通じてのみ入手可能であり、極めて困難な照明条件下での撮影のために特別に開発されました。T1.4からT2.8の絞り値により、撮影監督は追加の照明に頼ることなく、自然なキャンドルライトやその他の低照度状況での撮影が可能になります。
パナスピードレンズはラージフォーマットをカバーしており、RED Monstro、ARRI Alexa LF、Sony Veniceのような最新のデジタルシネマカメラに最適化されています。柔らかなボケ(ぼかしの度合い)と有機的な画質という特徴的なルックを備え、デジタル撮影にフィルムライクな美学を与えます。
実際の応用
ドイツの映画・テレビ制作では、パナスピードレンズは主に、自然でオーセンティックな映像表現が求められる物語映画、ハイエンドシリーズ、広告制作に使用されます。特に夜のシーン、利用可能な光(アンビエントライト)での屋内撮影、キャンドルライトやランプライトを使った雰囲気のあるシーンで、これらのレンズはその強みを発揮します。高い口径は、手間のかかる照明セットアップの必要性を大幅に軽減します。
技術的詳細
パナスピードシリーズは、ラージフォーマットセンサー用に24mmから85mmまでの焦点距離をカバーしています。すべてのレンズはPLマウント(Positive Lock)を備え、標準的なフォローフォーカス(ピント送り)およびズームシステムと互換性があります。レンズは、正規のパナビジョンレンタルステーションを通じてのみ入手可能です。