COB技術搭載のコンパクト・バッテリー駆動LED照明。モバイルフィルム制作向け。400Wで最大45,000ルーメン、色温度可変2700–6500K。
技術的詳細
最新のジョーカーはCOB-LED(チップ・オン・ボード)を採用し、色温度は2700Kから6500K、CRI値は最低95を達成しています。400ワットモデルでは、最大出力時に約45,000ルーメンの光量が得られます。Vマウントまたはゴールドマウントバッテリーは、容量(150〜290Wh)に応じて、100%出力で45分から120分の連続使用が可能です。ほとんどのデバイスはDMX-512制御と0〜100%の無段階調光を備えています。一般的なモデルとしては、Aputure 600d Pro、Arri Orbiter、Litepanels Gemini 2x1などがあります。
歴史と発展
コンパクトなLEDジョーカーの第一世代は、2015年にAputure Light Storm LS C300dとして市場に登場しました。Litepanelsは2012年にSolaシリーズで基盤を築きましたが、今日の高出力密度を可能にしたのはCOB-LED技術でした。2018年にはArriがSkyPanel S30-CでこのセグメントにフルカラーRGB技術を導入しました。現在の開発は、アプリベースの制御と、フラッシュや炎のシミュレーションなどの統合エフェクトに焦点を当てています。
映画での実用例
屋外撮影では、ジョーカーは影を埋めるライトや、太陽光に対する逆光として使用されます。ロジャー・ディーキンスは、映画「1917」(2019年)で、塹壕を連続的に移動するカメラのためにバッテリー駆動のLEDを使用しました。屋内では、自然な窓の光をシミュレートしたり、既存の昼光を増強したりします。電源ケーブルなしで素早く設置できるため、ドキュメンタリーやラン・アンド・ガン撮影に最適です。欠点としては、バッテリー持続時間の制限や、安価なモデルでは極端な調光時に色ずれが発生する可能性があることが挙げられます。
比較と代替案
従来のHMIライト(575Wから2.5kW)とは異なり、ジョーカーは熱を発生せず、バラストも必要としません。Astera Titanのようなチューブライトはより長く細いですが、点光源としては適していません。パネルライトはより柔らかい光を提供しますが、光密度は低くなります。高出力が必要な場合は、HMIライトやArri SkyPanel S120-Cのような大型LEDパネルがより良い選択肢となりますが、これらは商用電源とより大きなグリップ機材を必要とします。