ネットワークベースのメディアサーバー——テープ巻き戻しなしで即座にアクセス。テレビ制作基盤。
デジタルビデオサーバー(DVS)は、ビデオ素材をネットワーク上で一元管理し、テープの巻き戻しや交換を待つことなく、即座に利用可能にします。撮影現場やコントロールルームでは、ハードディスクやRAIDアレイから直接再生されます。これにより、従来は早送り・巻き戻しに費やされていた時間を節約し、特定のシーケンスへのアクセスにおけるエラー率を劇的に低減します。
ライブプロダクションやスポーツ中継において、DVSは不可欠です。放送中に、インサート素材、リプレイ、グラフィックス、事前制作されたセグメントなどをサーバーから再生します。リアルタイムでアクセスでき、アクションの直後にスローモーションループが利用可能になります。マルチカメラでのテレビプロダクションでは、グラフィックス挿入やエフェクトシーケンスの再生を同時に行いながら、複数のレコーダーチャンネルに同時に録画することが可能です。これは、現代のニュース番組やトーク番組の技術の基盤となります。
技術的には、マルチチャンネル録画と冗長化されたストレージ構造(通常はRAID 5以上)で動作します。これにより、ハードディスクの故障が直ちに素材の損失につながることを防ぎます。EVSやGrass Valleyのようなプロフェッショナルシステムは、Multiple In / Outを提供します。録画中に別のクリップを再生したり、複数のソースを同時に管理したりできます。ネットワーク統合は重要です。HDや4Kでスムーズに動作させるためには、ストレージと再生ワークステーションはギガビット(できれば10ギガビット)で動作する必要があります。
実用的なヒント:メタデータはあなたの味方です。サーバーがタイムコード、クリップ名、マーカーとともに動作する場合、長い録画を盲目的にスクロールするよりも早く素材を見つけることができます。ライブイベントやニュース番組のようなテンポの速いプロダクションでは、適切に構造化されたサーバーとインテリジェントなクリップ管理が、スムーズな進行と混乱の分かれ目となります。メディアデータベースを介した編集スイートやプレイアウトシステムとの統合により、DVSはワークフロー全体のハブとなります。