複数のネガフィルムを異なる現像処理してオーバーエキスポーズする技術——色かぶりとコントラスト低下。カメラ内ビンテージルック。
複数のネガフィルムに同時に撮影し、それぞれ異なる現像を行う。これがドーン・プロセスの基礎である。グレーディングやデジタルカラーで後からルックを作り出すのではなく、ラボでエマルジョン自体を操作するのだ。1本のフィルムは通常現像し、次は露出アンダーまたはオーバーにし、3本目は特殊な薬品で処理する。その後、プリント時にこれらのネガを重ね合わせ、映写機でその混合を再生する。
実際には、複数回露光が可能なカメラが必要となるか、同じセットアップでシーンを複数回連続して撮影する。理想的には、各テイクで異なる露出設定やフィルター処理を行う。ラボでは、現像時間、化学薬品の定数、スタッキング順序について、テクニカラーの専門家やラボの責任者と綿密に打ち合わせる。ここで、微妙な色彩効果を得るか、真にサイケデリックな効果を得るかが決まる。シアンかぶりの現像過多のフィルムと、マゼンタかぶりの露出不足のネガを組み合わせれば、デジタルカラー補正を一切行わずに、典型的な70年代のハロー効果や色彩のグラデーションが得られる。
この手法で、シュールで夢のような、あるいは不穏なルックを持つ作品が古典的に生み出された。特に実験映画やサイケデリックなシーケンスで顕著である。この効果は後から簡単に追加できるものではなく、物理的にエマルジョンに宿っている。各プリントは再解釈であり、再プリントは大きく異なる可能性があり、アーカイブにおいては問題となるが、芸術的には魅力的である。
重要:このプロセスは時間がかかり、費用も高く、ラボとの綿密なコミュニケーションが必要である。露出値の記録、フィルター情報の提供、コントラスト低下の可能性を撮影計画に織り込む必要がある。現在では、デジタルコンポジションが同じ効果をより迅速かつ可逆的に生成するため、あまり行われなくなった。しかし、フィルム自体が持つ物質性は、デジタルでは完全に再現できない。本物の色収差や、本物のフィルム化学から生まれる色彩の崩壊を求めるなら、ドーン・プロセスは避けて通れない。