ARRIMAX(アリマックス)は、屋外撮影や大規模制作における照明で最大出力を発揮する大型HMI照明機材として、プロの撮影現場で重要な役割を果たしています。
技術詳細
ARRIMAXシリーズは、2.5kWから18kWの出力を持つモデルで構成されており、フラッグシップモデルであるARRIMAX 18/12は、18,000ワットのバーナーにより、スポット設定で750,000cdの光度を達成します。本体重量はバーナーなしで41kg、電子バラスト(EVG)を使用しており、あらゆるフレームレートでフリッカーフリーを実現します。このフレネルスポットライトは、15°から50°のビーム角を連続的にフォーカスできます。冷却システムは静音ファンを使用しており、外気温40℃でも連続運転が可能です。
歴史と開発
ARRIは、1995年に増加する映画制作における屋外撮影の要求に応える形でARRIMAXシリーズを導入しました。開発は、HMIテクノロジーが昼光照明の標準として確立されるのと並行して行われました。2001年には、重い磁気チョークに代わる電子バラストが導入されました。2018年の現行世代では、ARRIのSkyPanelテクノロジーが統合され、正確な色制御が可能になっています。
映画での実用例
クリストファー・ノーラン監督は、「ダンケルク」(2017年)のコックピットシーンでARRIMAX 18/12ユニットを使用し、自然な太陽光をシミュレートしました。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015年)では、砂漠のシーンを均一に照らすために20台以上のARRIMAXスポットライトが使用されました。このスポットライトは、屋外撮影で自然な光の雰囲気を損なうことなく、影を明るくすることができます。アクションシーンの広範囲な照明や、夕日の撮影での逆光として、40フィートのリフトに設置されるのが一般的です。
比較と代替案
ARRI SkyPanel S360のようなLEDパネルと比較して、ARRIMAXはより高い一点光強度を提供しますが、LEDはより柔軟な色制御を可能にします。K5600 Joker-Bug 1600Wのような競合製品は、最大出力は低いものの、同等の効率を達成しています。AputureやAsteraの最新LEDアレイは、消費電力と発熱量の低さから、HMI技術を徐々に置き換えています。しかし、広大な屋外セットに極端な光量が必要な大作映画では、ARRIMAXが依然として標準となっています。