ポリエチレン製スクリム拡散素材、光透過率65–70%、減光0.5–1.5ストップ対応。シルク・ディフューザーの低コスト代替品。
技術的詳細
白いグリフォリンは、厚さ0.15~0.20mmのポリエチレンフィルムにポリエステル製のスクリム(補強材)を織り込んだもので、最大200ポンド/インチの引裂強度を持ちます。光線透過率は65~70%で、色温度は最大200Kだけ暖色系にシフトします。標準的な幅は1.22mから6.10m、ロール長は最大30mです。このフィルムは防水性、耐UV性、そして70℃までの耐熱性を備えています。バリエーションとして、異なる拡散度(ライト:0.5ストップ、ミディアム:1ストップ、ヘビー:1.5ストップ)があります。
歴史と開発
グリフォリンは1973年にリーフ・インダストリーズによって、丈夫なカバーシートとして開発され、高価なシルク製ディフューザーの安価な代替品として、すぐに映画製作に導入されました。1980年代半ばには、特に「ブレードランナー」(1982年)で大規模なソフトボックス構造に使用された後、ハリウッド作品の標準となりました。その後の開発により、拡散特性が最適化され、現在ではスタジオでの使用に適した難燃性バリエーションも利用可能です。
映画での実践的な使用
ロジャー・ディーキンスは「1917」(2019年)で、塹壕シーンの自然な昼光拡散のために、白いグリフォリンを広範囲に使用しました。典型的な用途としては、屋外撮影用の12x12フィートのオーバーヘッドフレーム、屋内での窓の拡散、HMIランプ用のソフトボックスの張り材などがあります。ワークフローでは、風が素材に強い負荷をかけるため、クランプやテープによる確実な固定が必要です。利点は均一な光の分布と手頃な価格ですが、欠点は裂けやすさと、直接見える場合の独特のプラスチック感です。
比較と代替品
オパールフロストとは異なり、白いグリフォリンはコントラストを低く抑え、光の方向性をより多く保ちます。Lee 216やRosco 3026は、より精密な拡散度を提供しますが、価格は5倍になります。内蔵ディフュージョンを備えた最新のLEDパネルは、小規模なプロダクションではグリフォリンセットアップに取って代わりつつあります。50,000ユーロ未満の予算ではグリフォリンが第一選択肢ですが、ハイエンドプロダクションはUltrabounceやDigital Silkに移行しています。